平成27年度 ポスターコンクール審査結果

最優秀賞(各部門)
飯村 心愛さん
小学生の部
小川 芽利加さん
中学生の部
浅井 友茄さん
高校生の部
巾下 琴音さん
一般の部
※中学生の部  小川 芽利加さんの作品が平成27年度「世界エイズデー」ポスターに選ばれました。
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平成27年度「世界エイズデー」ポスターコンクール講評

審査員長 中島邦信

 本年度の「世界エイズデー」ポスターコンクールの応募は、小学生の部24点、中学生の部166点、高校生の部137点、一般の部102点の計429点でした。
 9月30日に第一次審査会が開催され、それらの中から小学生の部13点、中学生の部25点、高校生の部27点、一般の部19点が選ばれました。
 10月6日に第二次審査会が開催され、部門ごとに最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点が選ばれ、最後に最優秀賞作品の中から啓発普及用ポスターに使用する作品の選考が行われました。
 以下、部門ごとに最優秀賞について簡潔に選評を記します。

〈小学生の部〉
 宮根愛幸さんの「ぼくもできるエイズよぼう」、上坂実椰さんの「あなたの取り組みで理解と支援を」、飯村心愛さんの「レッドリボンの中にハート」、山ア寧々さんの「注射器とレッドリボン・検査へ行こう」の4点に絞られました。宮根愛幸さんの作品は絵柄にインパクトがあり有力でしたが、小学2年生の子どもが手袋をはめており、触れると感染するといった誤解につながるのでは、という恐れが指摘され、惜しくも選外となりました。3点の中では飯村心愛さんの「レッドリボンの中にハート」に対し、図柄が美しい、ハートの笑顔が明るい、メッセージ性もあるといった評価が集まり、最優秀賞作品に選ばれました。山ア寧々さんの「注射器とレッドリボン」は、"検査へ行こう"というコピーの訴求力が高い評価を得ました。
 
〈中学生の部〉
 小川芽利加さんの「淡いピンク地にHIV・検査しよう。」が最初から満票を得て、独走しました。シンプルな構成ながら"匿名・保健所など・無料"のキーワードと、"検査しよう。"の呼びかけがきちんと入っています。ピンクのやわらかな色調とスッキリしたデザインは押しつけがましさを感じさせず、故に検査へのハードルを上げることもありません。福元みゆさんの「子どもと本・エイズについて正しく知ろう」はかわいらしい絵柄で雰囲気もあたたかく、本を読んでエイズについて知るという、行動を促す力を秘めています。村井 虎太郎さんの「樹木にレッドリボン・正しい知識で無くそう偏見」はメッセージもさることながら、絵の力で好感を引き寄せました。レッドリボンを果実のように扱ったアイデアも新鮮です。
 
〈高校生の部〉
 浅井友茄さんの「緑地にキャンペーンテーマとレッドリボン」、則武千晴さんの「開封したコンドーム・STOP AIDS」、長田后代さんの「コンドーム手渡し・STOP!AIDS」の3作品が競いました。浅井友茄さんの作品は緑色の背景が鮮やかでレッドリボンとのコントラストが美しく、リボンに書かれたメッセージには重要な情報がいろいろ含まれていて啓発的であります。則武千晴さんの「開封したコンドーム」はシンプルでデザイン性に優れ、"少しの行動が、未来を創る"というコピーにも共感が寄せられました。長田后代さんの「コンドーム手渡し」は3パターンのシルエットに男性・男性、女性・女性の組み合わせがあり、"誰を好きになっても。"のコピーと共鳴しています。投票の結果、僅差で浅井友茄さんの「緑地」が長田后代さんの「コンドーム手渡し」を抑えて、最優秀賞作品に選ばれました。
 
〈一般の部〉
 又野進一さんの「赤色の文字情報とレッドリボン」と、巾下琴音さんの「保健所のイメージ画像と吹き出しコピー」が一歩リードし、福間彩未さんの「手と手を合わせて」がこれに続きました。又野進一さんの作品は文字情報だけですがそれが逆に新鮮で、直截な呼びかけが大きな文字で書かれているためメッセージ性も豊かです。巾下琴音さんの「保健所のイメージ画像」は身近な出口マークのシンボルを使い、"無料・匿名で…"のコピー情報でハードルを下げるなど、行動喚起のポスターとしてパワーがあります。福間彩未さんの「手と手を合わせて」は男性の手と女性の手を合わせた写真がシンプルで力強く、"お互いをよく知ろう。 でもまずは自分のことから。"というコピーが、グラフィックにしっくり合ったメッセージとなっています。最終的には、巾下琴音さんの「保健所のイメージ画像と吹き出しコピー」が行動喚起の面で最も効果が期待できるということで、最優秀作品に選出されました。
 
〈啓発普及用ポスター作品の選考〉
 中学生の部の小川芽利加さんの「淡いピンク地にHIV・検査しよう。」が一歩リードし、一般の部の巾下琴音さんの「保健所のイメージ画像と吹き出しコピー」がこれに続きました。小学生の部の飯村心愛さんの「レッドリボンの中にハート」と、高校生の部の浅井友茄さんの「緑地にキャンペーンテーマとレッドリボン」は、それぞれ好感度、完成度は高いものの斬新さに欠けるという点で後退しました。巾下琴音さんの「保健所のイメージ画像」のコピーについては、"あ、どうせならデートで行ってみる?"といったあたりの「乗りの軽さ」に逆に懸念の声もあり、一方で小川芽利加さんの「淡いピンク」には、色調のインパクトの強さ、デザインのシンプルさ、コピーの簡潔さなどに改めて讃辞が寄せられ、最後は全員一致で小川芽利加さんの作品が選ばれました。

 今回は啓発普及用ポスターに中学生の作品が選ばれましたが、これは、いつも一般の部から選ばれる訳ではない、中学生にも可能性があるというひとつの好例となりました。これを励みに小学生、中学生の諸君には一層の奮起を期待します。

 最後に毎年繰り返していることですが、募集要領違反で審査前に失格となった作品が、今年は4部門合わせて57点もありました。何と全体の13%です。特に小学生、中学生の場合は先生の役割が重要と思われます。残念なことが起きないよう、どうぞ細心の注意をお願いいたします。
○趣旨 平成27年度「世界エイズデー」のポスターのデザインを、全国の小学校、中学校、高等学校に在学する児童・生徒及び一般を対象に募集する。
○主催 公益財団法人エイズ予防財団
○募集区分 (1)小学生の部 (2)中学生の部 (3)高校生の部 (4)一般の部
○募集期間 平成27年4月24日(金)〜9月4日(金)
○募集内容 募集する作品は、一人ひとりがエイズ予防に取り組むことを訴えるものや、エイズ患者・HIV感染者への理解と支援を呼びかけるものとする。
○応募点数
(1)小学生の部 24点      
(2)中学生の部 166点      
(3)高校生の部 137点      
(4)一般の部 102点 合計 429点
○審査状況 選考は各審査員が優秀と認めた作品の中から、審査会で「エイズ予防」や「エイズ患者・HIV感染者への理解と支援」を視点として、表現内容や独創性などを考慮して入賞作品を決定する。
○審査会 ■第1次審査会 平成27年9月30日(水) 13:30〜16:30
■第2次審査会(本審査会) 平成27年10月6日(火) 10:00〜12:00
○入賞作品 小学生の部を見る 中学生の部を見る 高校生の部を見る 一般の部を見る
○入賞者
小学生の部
最優秀賞 飯村 心愛 さん さいたま市立芝原小学校 5年生
優秀賞 上坂 実椰 さん 南砺市立福光中部小学校 5年生
優秀賞 山ア 寧々 さん 羽生市立新郷第一小学校 6年生
佳作 嶋岡 愛乃 さん 堺市立熊野小学校 6年生
佳作 鈴木 佑佳 さん 宇都宮市立豊郷中央小学校 3年生
佳作 渡邊 綺花 さん 堺市立熊野小学校 4年生
中学生の部
最優秀賞 小川 芽利加 さん 杉並区立和田中学校 3年生
優秀賞 福元 みゆ さん 鹿屋市立第一鹿屋中学校 1年生
優秀賞 村井 虎太郎 さん 茨木市立北陵中学校 3年生
佳作 渥美 海初 さん 豊橋市立豊岡中学校 3年生
佳作 小林 風嬉 さん 栃木県河内郡上三川町立
明治中学校
3年生
佳作 屋良  瞳 さん 宜野湾市立宜野湾中学校 1年生
高校生の部
最優秀賞 浅井 友茄 さん 愛知県立豊橋東高等学校 3年生
優秀賞 長田 后代 さん 九州産業大学付属九州高等学校 3年生
優秀賞 吉村 虹穂 さん 九州産業大学付属九州高等学校 3年生
佳作 朝木 唯奈 さん 富山県立富山北部高等学校 3年生
佳作 中林 能生 さん 富山県立富山北部高等学校 3年生
佳作 則武 千晴 さん 岐阜県立岐阜総合学園高等学校 1年生
一般の部
最優秀賞 巾下 琴音 さん 日本アニメ・マンガ専門学校
優秀賞 福間 彩未 さん 麻生情報ビジネス専門学校北九州校
優秀賞 又野 進一 さん  
佳作 竹澤 美咲 さん 日本アニメ・マンガ専門学校
佳作 千村 菜月 さん 日本アニメ・マンガ専門学校
佳作 平岩 裕汰 さん 麻生情報ビジネス専門学校北九州校
○ポスターコンクール審査会 審査員(敬称略 五十音順)
 
審査員長  中島 邦信 前職 公益社団法人ACジャパン常務理事
審査員 大石 敏寛 せかんどかみんぐあうと代表
審査員 何  英二 前職 株式会社電通クリエイティブ局
クリエイティブディレクター
審査員 北原加奈子 厚生労働省健康局結核感染症課エイズ対策推進室室長補佐
審査員 広沢  誠 AAA運営事務局事務局長
審査員 松永 夏来 文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課
学校保健対策専門官
審査員 宮田 聖子 デザイナー
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