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日本の状況=エイズ動向委員会報告


平成30年3月16日
第150回エイズ動向委員会

委員長コメント

《平成29年第3・第4四半期》
【概要】
1.今回の報告期間は平成29年6月26日〜平成29年9月24日(以下A、前年同時期をαとする)
平成29年9月25日〜平成29年12月31日(以下B、前年同時期をβとする)の約半年
2.新規HIV感染者報告数は(A)245件及び(B)241件((α)261件及び(β)253件)
3.新規AIDS患者報告数は(A)110件及び(B)122件((α)113件及び(β)110件)
4.HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告数は(A)355件及び(B)363件

【感染経路・年齢等の動向】
1.新規HIV感染者:
○同性間性的接触によるものが(A)174件及び(B)178件
(新規HIV感染者報告数の(A)約71%及び(B)約74%)
○異性間性的接触によるものが(A)35件及び(B)31件
(新規HIV感染者報告数の(A)約14%及び(B)約13%)
そのうち(A)は男性30件、女性5件(B)は男性25件、女性6件
○静注薬物によるものは(A)2件及び(B)1件
○母子感染によるものは(A)2件及び(B)1件
○年齢別では、20〜40代が多い。
2.新規AIDS患者:
○同性間性的接触によるものが(A)60件及び(B)70件
(新規AIDS患者報告数の(A)約55%及び(B)約57%)
○異性間性的接触によるものが(A)35件及び(B)31件
(新規AIDS患者報告数の(A)約32%及び(B)約25%)
そのうち(A)は男性27件、女性8件(B)は男性22件、女性9件
○静注薬物によるものは(A)、(B)共に0件
○母子感染によるものは(A)、(B)共に0件
○年齢別では、30〜40代が多い。

【検査・相談件数の概況(平成29年7月〜12月)】
1.保健所におけるHIV抗体検査件数は(A)22,906件及び(B)25,511件
(前年同時期確定値(α)21,045件及び(β)24,249件)
自治体が実施する保健所以外の検査件数は(A)7,779件及び(B)8,617件
(前年同時期確定値(α)6,981件及び(β)7,968件)
2.保健所等における相談件数は(A)31,447件及び(B)33,069件
(前年同時期確定値(α)29,263件及び(β)31,123件)

【献血の概況(平成29年1月〜12月)】
1.献血件数(速報値)は、4,775,648件(前年同時期4,841,601件)
2.そのうちHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数(速報値)は43件(前年同時期48件)
10万件当たりの陽性件数(速報値)は、0.900件(前年同時期0.991件)

《まとめ》
1.平成29年の新規HIV感染者報告数を前年同時期と比較すると、第3、第4四半期共に前年同時期より減少していた。新規AIDS患者報告数については、第3は前年同時期より減少し、第4四半期共に前年同時期より増加していた。
2.これまでと同様、平成29年下半期の新規HIV感染者は20〜40代、新規AIDS患者は30〜40代で報告数が多かった。平成29年度第3及び第4四半期に、母子感染が報告された。一方で、70歳以上の新規HIV感染者及び新規エイズ患者も報告されており、幅広い年齢層の報告がある。
3.平成29年第3四半期及び第4四半期の保健所等におけるHIV抗体検査件数及び相談件数は前年同時期に比して増加していた。早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつくので、今後も保健所等の無料・匿名HIV抗体検査及び相談を積極的に利用していただきたい。

《平成29年年間報告(速報値)》
【概要】
1.今回の報告期間は平成28年12月26日〜平成29年12月31日までの約1年(四半期ごと速報値の合計)
2.新規HIV感染者報告数は992件で過去11位
3.新規AIDS患者報告数は415件で過去11位
4.HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告数は1,407件で過去11位

【感染経路・年齢等の動向(速報値)】
1.新規HIV感染者:
○同性間性的接触によるものが724件(全HIV感染者報告数の約73%)
○異性間性的接触によるものが150件(全HIV感染者報告数の約15%)
○静注薬物によるものは3件
○母子感染によるものは3件
○年齢別では、特に20〜40代が多い。
2.新規AIDS患者:
○同性間性的接触によるものが230件(全AIDS患者報告数の約55%)
○異性間性的接触によるものが103件(全AIDS患者報告数の約25%)
○静注薬物によるものは1件
○母子感染によるものは1件
○年齢別では、特に30歳以上が多い。なお、50歳以上が約29%を占めている。

【検査・相談件数の概況(平成29年1月〜12月)】
1.保健所等におけるHIV抗体検査件数(確定値)は123,432件で過去11位
2.保健所等における相談件数(確定値)は123,768件で過去20位

《まとめ》
1.平成29年は速報値ではあるが、新規HIV感染者報告数及び新規AIDS患者報告数は平成28年より減少した。
2.新規HIV感染者及び新規AIDS患者報告の感染経路は、性的接触によるものが8割以上で、男性同性間性的接触によるものが多い。HIV感染症は予防が可能な感染症である。HIVに感染していない者においては、適切な予防策をとること、HIVに感染した者においては、まずは自分の感染を知ることが、個人においては早期治療に、社会においては感染の拡大防止に結びつくことから、重要となる。国民の皆様には、性感染症を含め、保健所の無料・匿名での相談や検査の機会を積極的に利用いただきたい。
3.速報値ではあるが、3年ぶりに複数の母子感染の報告があった。母子感染の防止には、妊婦に対するHIV抗体検査の実施や抗ウイルス療法等が重要である。妊婦健診を確実に受診していただき、医師の指示に従っていただきたい。また、妊娠中にも、性感染症に罹るリスクがあることを知っていただいた上で、適切な予防行動を取っていただきたい。
4.速報値ではあるが、献血における10万件当たりの陽性者件数は昨年に比して減少した。血液製剤によるHIV感染を防ぐため、HIV感染症が疑われる場合、国民の皆様には保健所等での無料・匿名検査を積極的に利用いただきたい。
5.新規HIV感染者・AIDS患者報告数に占めるAIDS患者報告数の割合は、約3割のまま推移している。早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつく。自治体におかれては、エイズ予防指針を踏まえ、引き続き利便性に配慮した検査相談体制を推進していただきたい。

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