4.医療機関内勤務職員の教育

 HIV感染症に対する医療を医療機関として円滑かつ安全に実施して行くためには、医師、歯科医師、看護婦、臨床検査技師等患者に直接接触する従事者はもちろん、直接患者に接触しない薬剤師や衛生検査技師等の医療機関職員を含めて、HIVとHIV感染症についての必要な教育を実施することが求められている。
 HIV感染者との通常の接触では感染することはないため、医療機関受付窓口などにおいて、HIV感染者に対して特別な対応をとる必要はない。
 しかし、血液、体液、臓器など患者の検体に接触する職員については、検体が単にHIV感染の原因となる可能性があるのみならず、他の感染症の感染源にもなりうることを認識し、常に最大限の注意を払うよう指導するべきである。
 また、観血的医療であるか否かにかかわらず、HIV感染者や、感染の疑われる患者の医療に関わる者には、その旨が知らされるように配慮するものとする。
 なお、HIVに感染しているか、感染の疑われる患者が、下血、吐血、大小便の失禁、行動異常などを伴う場合は介護にあたる者に対しての教育が必要とされる。