15.看護

 看護では、患者や褥婦の療養上の世話、診療補助等業務のあらゆる場で感染の危険を伴い、看護者自身が感染の媒体となりうる危険性も持っているので、感染予防に関する正しい知識を持ち、看護者自身が感染しないように、また他の患者や医療現場と直接関係ない者に感染を波及させないように、常に細心の注意が必要である。
(1) HIV感染に対する正しい知識を持ち、不用意に騒いだり、恐怖心によるパニックは避ける。看護者の精神的安定は周囲に及ぼす影響が大きい。
(2) 医療機関内の感染予防委員会等で、看護におけるHIV感染予防法についてもあらかじめ相談した上で、HIV感染予についての手引きを整備するなどの対策を講じる。
(3) HIV感染者の医療指導にあたる医師を明確にし、患者一人一人について具体的な指示をうける。また、職員の事故発生時にも指導を受ける。 
(4) HIV感染の有無に関係なく、患者と接触するたびに必ず手を洗う。
(5) 注射針による刺傷事故が感染の原因となるので、常にその取扱いには最大限の注意を払う。
(6) 使用物品はできるだけ使い捨てできる物を使用する。使用した物品の処理等は、(6.〜7.)に従う。
(7) 汚染されたリネン類については、6-(4)、6-(3)に従う。
(8) 汚染物に処理にあたっては、それを直接、間接的に取り扱っている職員の感染予防とともに、患者のプライバシーの保護についても配慮する。5-(3)を参照のこと。 
(9) 患者や家族の秘密保持には最大の注意を払い(5-(4)を参照)、日常生活において他への感染を予防できるよう教育するとともに、精神的ストレスの看護にも留意する。 
(10) ガウンテクニックについては通常必要ないが、血液などの飛沫をあびる場合は、必要に応じて予防衣、マスク、グローブ、オーバーシューズ、ゴーグル等を着用する。