16.その他

(1) 医療機関内清掃
(ア) 床等の清浄化には、清拭が最も有効である。
 ブラシやモップ等を用いて患者看護領域のすべての場所を清拭する。薬剤は環境の構造、材質等により選ぶ。濃い消毒薬は多少なりとも毒性を有するものがほとんどであるから、必ず表示された使用法で行う。
(イ) 患者看護領域では床綿、ベッドサイド、テーブル等の水平面は毎日清拭する。
(ウ) 患者の血液、汚物の付着等のない他の領域では特別の配慮は無用で、通常の清掃でよい。 
(エ) 水濡れの生じる場所ではカーペットを使用してはならない。
(オ) 室内清掃を医療機関が行うか、外注業者が行うかについては、患者の秘密保持(プライバシー保護)を考え、各医療機関で配慮する。
(2) 廃棄物処理
 医療機関内勤務職員、患者及び廃棄物取扱い業者の安全、さらには環境を汚染させないためにも廃棄物の処理は適切に行わなければならない。
 HIV感染者、B型肝炎ウイルス感染者等の血液、体液の付着した物は、強い感染力を有するB型肝炎ウイルスの基準にあわせて処理を行う。
(3) 洗濯
 汚れたリネン類は多くの微生物の汚染源であり、患者や洗濯を担当する者に感染させる可能性がある。リネン類は、汚染の状況、素材、用途等により、処理方法を決める必要がある。
(ア) 通常の処理
 HIV感染の有無にかかわらず、感染症患者に使用したリネン類であっても、熱湯と洗剤による洗濯で洗浄効果が証明されている。医療機関内感染予防上、特に感染の可能性があると思われる場合には、以下のようなことに留意する。
ア.  汚染リネン類は周囲を汚染しないよう、少量ずつふりまわさずに扱う。又、胸元に抱えるようにして運搬してはならない。
イ.  汚染リネン類は使用した場所で二重の袋に入れて運搬し、又、他のリネン類と混ざらないようにするなど汚染の拡大を防ぐよう努める。
(イ) 汚染の激しい場合の処理
 血液、体液等の付着したリネン類は不透過性の袋に入れて搬送し、滅菌あるいは消毒後洗濯する。滅菌、消毒については、7.を参照する。
(ウ) 洗濯担当者の保護
ア.  洗濯室では洗濯物の区分をする担当者はガウン、グローブ、マスク等をつける。
イ.  洗濯室の換気は最も清潔な場所から最も汚れた場所へ空気が流れるようにする。
ウ. 洗濯の外注
 洗濯物を外注する場合には、少なくともリネン類の汚染から、従業員がHIVや肝炎ウイルス等に感染しないように、前もって十分な感染予防の処理が病院内でなされていなければならない。