医療事故後のHIV感染防止のための予防服用マニュアル

国立国際医療センター病院 エイズ治療・研究開発センター

(1999年8月1日:改訂版)

 

このマニュアルは、1997年4月に作成された「針刺し事故後のHIV感染防止のための予防服用マニュアル」を改訂したものです。

 このマニュアル(改訂版)には、

責任者用チェックリスト (AZT/3TC/IDV
責任者用チェックリスト (AZT/3TC/NFV
本人用:服用のための説明文書と同意書 (AZT/3TC/IDV
本人用:服用のための説明文書と同意書 (AZT/3TC/NFV
事故状況報告書
医療事故後フローチャート(AZT/3TC/IDV
医療事故後フローチャート(AZT/3TC/NFV


が含まれています。

1:変更点
 今回の最大の変更点は、予防薬がAZT/3TC/IDVだけであったものがAZT/3TC/NFVも選べるようになった点にあります。しかし、予防開始時のキット(スターターキット)ととしては、2種類を準備するのではなく、どちら か一方、例えばAZT/3TC/NFVを選択した場合には「AZT/3TC/IDVのチェックリスト」、「フローチャート(AZT/3TC/IDV)」、「本人用:服用のための説明文書と同意書(AZT/3TC/IDV)」は、事故後の混乱を避けるために破棄して下さい。

2:変更理由

@; 1998年5月にCDCからだされた改訂版においてNFVの使用も記載されていること。
A; 1998年度の厚生科学研究「臨床現場における針刺し事故防止に関する研究」の結果から、予防服用をAZT/3TC/IDVで始めた21名中、IDVの副作用で継続服用できなかった人が9名にのぼったこと。
B; IDVは吸湿性があるため、NFVの方が準備が容易であること。

3:改訂版の注意点
 既に今までの予防薬キットでセットされている施設は必ずしも変更の必要はありません。予防薬服用開始時の3剤としては、今までのもので十分と思われます。今後変更を予定している施設において考慮下さい。また、NFVを準備された施設におかれましても、患者が既に多剤を服用しており、準備した予防薬には耐性ウイルスになっていると予想される場合には、随時適切な薬剤に変更してください。今回の予防薬は、あくまでもいかに第1回目を速やかに服用するかという暫定的なものであります。以後の服用は、事故の重症度に応じた服薬を推奨して下さい(MMWR47(May15):1〜34,1998)。