第6版巻頭言 このたびHIV 母子感染予防対策マニュアルの第6版が発行の運びとなりました。平成12 年3月の初版発行から11 年が経過したことになります。この間、マニュアル作成の母体となった研究班は木原班「HIV 感染症の疫学研究班~母子感染に関する研究グループ」、田中班「妊産婦のSTD 及びHIV 陽性率と妊婦のSTD 及びHIV の出生児に与える影響に関する研究~ HIV 母子感染予防の臨床的研究班」、稲葉班「HIV 感染妊婦の早期診断と治療および母子感染予防に関する基礎的・臨床的研究班」、稲葉班「周産期・小児・生殖医療におけるHIV 感染対策に関する就学的研究班」、和田班「HIV 感染妊婦とその出生児の調査・解析および診療・支援体制の整備に関する総合的研究班」と変わってまいりましたが、日進月歩のエイズ診療に対応して定期的にマニュアルの改訂を重ねてきました。 初版、2版は国立名古屋病院戸谷良造産婦人科医長(現医療法人和合病院)、防衛医科大学校喜多恒和産婦人科講師(現奈良県立病院産婦人科部長)が、3 版以降は国立成育医療センター塚原優己周産期診療部産科医長、三重県立総合医療センター谷口晴記産婦人科医長が中心となり、産婦人科・小児科・内科医師、助産師、看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラーなど数多くの関係者が執筆に携わり、版を重ねるごとに最新の知見を入れてより充実した内容となってまいりました。 わが国においては平成18 年度に報告があって以来しばらくHIV 母子感染はありませんでしたが、本年度になって残念ながら複数の母子感染例が発生しました。厚生労働省疾病対策課長名で「HIV 母子感染の防止について」という新たな通知が出されましたが、その中に本研究班の「HIV 母子感染予防対策マニュアル」の周知をはかることとの記載がみられました。まさに本マニュアルが利用されることが期待されているわけでありますので、どうぞ臨床その他の場で幅広くご活用ください。 母子感染を100%防止することは困難ですが、十分な予防対策が適応されるよう研究班としてもさらに情報発信・啓発活動をしてゆきたいと思っております。
当ガイドラインはPDFファイルとして収録されています。 ※本ガイドラインは、厚生労働科学研究費補助金を得て行った研究成果としてとりまとめられたものである。
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