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第8回アジア太平洋地域エイズ国際会議参加報告書
 

MICかながわ(特定非営利活動法人多言語社会リソースかながわ)
荒井 サンジュアン

テーマ: Migrant

<1. POSTER Abstract No.2462 の展示>
Sun breaks through the clouds TAWAN power support saves lives on HIV positives Thai migrants in Japan .

  今回、TAWAN は「 Helping HIV+ Thai Migrants in Japan 」という TITLE で POSTER を展示しました。現地のスリランカの人ばかりでなく沢山の国の人たちが POSTER を見て情報交換のため話しかけてきました。タイ人が日本で活動しているのが珍しいのか見学者はまず「 Where are you from ? 」で会話が始まります。発足して 1 年の TAWAN の活動で 12 名の Positive の Thai Migrants にサポート出来たことはタイ人の NGO 参加団体から評価されました。

 タイ人 NGO や Local Government Staffs の皆さんとの交流・情報交換
 MAP ( Migrant Assistance Programme ) Foundation の活動者との情報交換はタイスタイルの床に座って。タイ NGO の活動の様子がいっぱい分かりました。
 タイに住んでいる Migrants への HIV/AIDS の予防・啓発活動などの情報が入りました。日本と比べ、タイの隣国から来たタイ在住の Migrants に対する対応の仕方は、社会への参加を積極的に認め、人権を重視しているという点でより進んでいる事がわかりました。活動内容の資料などを送ってもらうことになりました。 TAWAN の今後の活動に役に立ちそうです。

  1. HIV/AIDS の基本情報などについて発信・予防(多言語情報)
  2. Friendly Test 迅速検査を受けることを呼びかけ。
    Pre-Counseling, Post-counseling もっと力を注ぐ。
  3. HIV/AIDS  感染者の NETWORK を広げる。

 

<2. プレゼンテーションの実施>

エイズの対策を立てている日本在住のタイコミュニティーについて。
国内のタイ人 Migrant の挑戦。
Communities Responding to HIV/AIDS
-Challenges of Thai Migrants in Japan- August 21, 2007 15:00-16:00

 開会式 Opening Ceremony の時に Presentation の案内のビラを沢山配ったので、 30 人以上が参加してくれました。日本での実態を説明するため、 THAI Migrants HIV 陽性者を日本でどうやってサポートするのかを分かりやすく ROLE PLAY で演じました。今回は日本人の樽井先生が意地悪お医者さん、タイ人お医者さんのホン先生も参加してくださって大いに盛り上がりました。

 

<3. Migrants について情報収集>

◇1日目 8 月 20 日(月)
●14:45 - 16:15
社会のインフラ、移動する人口そして HIV: 資金の出し手とは?
Title: Infrastruction, mobile populations and HIV: What is the stake ?
Organizer: UNDP/ADB/UNAIDS

●18:30 - 20:00
ミャンマーでのエイズ対策: ユニバーサルアクセスのための資金
ホスト:UNAIDSミャンマー
Title: Responding to AIDS in Myanmar : Foundation for universal Access
Host: UNAIDS Myanmar

1日目の感想
活動資金を援助する国や組織などが沢山あれば HIV/AIDS の予防と感染者への援助啓発活動などを普及させることが出来る。日本の場合は先進国  Rich Country と見られているので Global Fund からの活動資金の援助はない。先進国の中で日本は唯一感染者が増えている、特に日本国内の外国籍住民、 MSM 、若者のグループに多い。日本は AIDS 感染者の絶対数は少ないので日本人の AIDS への関心も低い。日本ではボランティア活動が盛んだが残念なことに AIDS についてのボランティア活動をする人はまだ少ない。
ミャンマーはタイの隣国ですが、長い間軍事政権が独裁政治を敷いています。そのためグローバルファンドが、ミャンマーのエイズ感染者の援助に資金を提供するのに反対する国、アメリカ、イギリス、 EU などがあり、有効な手立てを打てません。タイ政府は、 ARV がタイ → ミャンマー国境の町でメーサイで援助を始めています。

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◇2日目  8 月 21 日(火)
● 09:00 - 10:30
1. Knowledge and Action : The Link between HIV and AIDS and Infrastructure in Asia and The Pacific
2. Advances in preventing mother ?to-child ?transmission of HIV and improving HIV ? free child survival
3. Harm reduction in Asia ? No more time to wait ?
4. Future Agenda for HIV activists

● 11:00 - 12:30
Title: Asian Regional perspectives on Mobile populations and HIV vulnerability Reduction
Organizer: ASEAN

● 13:30 - 14:30
Title: State of Health Report on Migrant Friendly Testing
Host: CARAM Asia

◇2日目の感想
CARAM Asia : (Coordination of Action Research on Aids and Mobility in Asia)
アジアにおける AIDS と移動する人々に関する介入調査連絡会
国際間の労働者の移動について、多くの国は血液検査、肺の検査などを事前に実施し、さらに受入国についてからもポストカウンセリングということで同じような検査を実施している。ところが日本は海外からの研修生受入れに同じようなシステムをとっていない。オリジンカントリーの研修生の病歴と各種検査書類が、本当かどうかを実際に確かめる方法をとっていない。これは非常に危険である。

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◇3日目  8 月 22 日(水)
● 09:00 - 10:30
1.Prevention is for life : Beyond silence in to Action
2.Oral Substitution Treatment in SAARC countries ? Legal Barriers and Legal Solutions
3.Lessons from Africa to Asia
4.Operational research ? Bridging community and the science

● 11:00 - 12:30
Title: Health and Human Rights of Migrant Workers in Asia
Organizer: 8 th ICAAP LOC

● 14:45 - 16:15
Session 3: Raks Thai Foundation Will focus on the work of Raks Thai Foundation, how they successfully reach out to communities in the frame works of their programes addressing migrant workers and Injecting Drug Users

◇3日目の感想
Raks Thai Foundation はタイ NGO 団体です。 その目指すところは生活、権利、平等などの質的向上を達成した社会、そこでは誰もが自分の目標を自分で決め、安定した発展を手に入れることが出来る。活動目標は、貧しい人、不利な状況に置かれている地域が問題の根っこを掴み、解決方法を自分で決め、発展のための活動に参加するための力をつけること。タイの隣国であるミャンマー、カンボジア、ラオスなどからタイに入国し、タイで働いている migrant が多数いる。 Raks Thai  はそういう人たちの人権を守る活動をしている。その方法は、 Migrant が国境周辺地域で、漁業、農業、建設業などに従事してタイの国家建設に貢献していることをまず政府に認識させた。その上で、 migrant の合法化と医療(エイズ予防)、教育(タイ語)、健康、住居などの援助を進めている。 Raks Thai の成功を見本にして日本でも何か出来るのでは?

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参考になったこと :
 アジア・太平洋地域エイズ国際会議( ICAAP )エイズ国際会議の参加は私にとって初めての経験でした。スリランカ国内の活動の情報、他のアジア・パシフィックの活動実態、欧米の参加者からのインプレッションなどで沢山のエンパワーメントをもらいました。私は日本で人権ケースワーカーもやっていますが、日本国内の HIV/AIDS 患者さんと患者さんの周囲の人たちの人権をもっと一緒に考え広げたらいいなと思っています。