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第9回アジア太平洋地域国際エイズ会議参加報告書

みっくすーストリートアウトリートサービス東京ー共同代表
滝田 恵

・自分がかかわっている分野を中心としたテーマを中心とした報告
―若者のHIV予防に関するプログラムでのトピック―

私はユースに対する性の情報提供の分野を中心としたテーマのプログラムに多く参加しました。インドネシアで会議が行われたことで、地元の先生方や、ユースセンターのスタッフが参加していたり、ユースをまとめるタスクフォースとしてインドネシア各地の赤十字の若者が参加したりしました。その中では、やはりABCD(Abstinent Be faithful using Condom no Drug )といった標語を話されることが多かったように感じました。

はじめに参加したセッションはbeing Assertiveという表題のものでしたが、そこでもこのポイントを抑えるスライドがありました。インドネシアの宗教を考えた場合、「婚前の性行為の予防」、といったアプローチ方法が有効なのかもしれません。

ただ、インドネシア国内での情報シェアも、宗教等の文化の差があるので難しそうでした。そう考えてみると、国際会議の場は、各国の人々が集まっているのでなおさら難しさがあったことをいまさらながら、痛感いたします。対策として十分とはいえませんが、今後、国際会議に参加する際には、開催国の宗教や、文化について学んでおくことは重要だと思いました。

・その他参考となった研究発表の内容と理由
―フィールドトリップKISARAの報告と会議の感想―

参加したプログラムのひとつは、フィールドトリップというものです。国際会議には、オーラルセッション、スキルズビルディング、展示等のほかに、会議中に開催の施設見学に連れて行ってくれるというものがあります。こういったプログラムにも是非日本の人が参加してほしいと思い、友人の分も予約しました。大体、入り口近くのサービスカウンターで予約を受け付けています。今回は、フィールドトリップに関する情報は、カルチャラルプログラムの冊子に載っていたので、全員に配られたわけではなかったことが、少し残念でした。発見できてよかったです。

さて、財団、ユースセンター、刑務所などのメニューの中から、私が見学した施設は、「KISARA」というユースのためのプログラムを実施している団体です。ユースの参画、ユースがリプロダクティブヘルス、婚前の安全でないセックス、望まない妊娠、HIVを含むSTD、薬物依存の問題に気づくように、とIPPAのプログラムとして1994年に設立されたようです。パネルの発表では、No Drugs No free Sexというメッセージが印象的でした。

主にこちらで見学させていただいたのは、クリニックのことでした。ユースのための性に関するクリニックをオープンしているとのことでした。利用価格も若者向けに安価だそうです。日本には、安価な若者向けクリニックがないので、うらやましいなと思います。

・会議の成果を国内で還元する具体的計画
-無関心な人への報告

国内では、私は身の回りのHIVの予防啓発の活動をしていない友人にバリでエイズの国際会議があったということ、そこでコンドームや、女性用のコンドームが配られていたのだということを伝えました。個々にリアクションがあり、バリの国際会議や配布物をきっかけに、彼らの身近なSTI関連のトピックについて話し合うことができました。女性用のコンドームは日本では高価で、入手も困難だからか、たくさんのリアクションがありました。今後も継続していろんな年代の人に伝えていきたいです。

-国内の活動促進
会議に行った若者、そうでない若者の間での情報交換ができるような報告会を予定しています。その成果も還元できるように働きかけたいです。また、今後行われる世界エイズデーの周辺のイベントでも、積極的にバリでの経験を話す機会を作っていきたいと思います。