HOME >> 資料室 _ 関連学会情報 >> 第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議(釜山)/2011年 >> 参加報告書

第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議参加報告書
 

名古屋市立大学 看護学部 研究員
岩橋 恒太

1.氏名 岩橋 恒太
 
2. 所属機関 名古屋市立大学 看護学部 研究員
 
3.派遣期間
平成23年8月24日 ~ 平成23年8月30日

4.会議での公的役割
5.会議での活動の概要
示説 ポスター発表
示説の概要については、以下の通りである。

 「2008年~2010年度実施、RDS法を用いた携帯電話調査の結果分析 ―「エイズ予防のための戦略研究(研究リーダー:市川誠一)」MSM首都圏グループによる検査普及キャンペーンの評価」

2006年度から2010年度にかけて実施された、厚生労働科学研究費補助金 エイズ対策研究事業「エイズ予防のための戦略研究」において、検査普及プロジェクトの対象地域である首都圏に居住するMSMの予防行動、受検行動、啓発資材の認知について2008年から3ヵ年の推移を明らかにすることを目的に質問紙調査を実施した。
この調査では携帯電話を用いるRespondent Driven Sampling法(以下RDS)調査を採用した。質問項目は24項目を設定した。
追記すると、RDSを用いた調査は現在、疫学の分野において国際的に採用されている調査方法である。しかし、RDSによる回答者リクルートに携帯電話を用いた事例はまだ十分にないため、調査方法についても新規性が認められる。
回答者のリクルートは、検査普及プロジェクトを行った3つのグループを対象に行った。首都圏のスポーツゲイサークルと音楽ゲイサークル参加者、そしてLiving Together計画の参加者を起点としている。2008年度から2010年度の回答者総数は1,155件(2008年 n=391、2009年 n=463、2010年 n=301)で、回答者の紹介は第5層まで拡大した。
当日は報告者が第一著者としてポスター報告を担当し、質問項目の集計・分析の詳細を紹介した。

当日、報告会場で外国の複数の研究者および地域でHIV対策に関わるNGOメンバーに対して、調査手法および調査結果について紹介する機会となった。

国際ネットワーキングミーティング参加
 今回、報告者が日本のFocal Pointとして参加した、Developed Asia Network on Sexual Diversity(DAN)は、以下のような目的をもって構築されたネットワークである。

To improve common understanding and strengthen the capacity of groups working in sexual health in Developed Asia, regardless of sexual orientation or gender identity. The network will advocate for effective programs and policies that seek to reduce HIV and STI transmission for those.

アジア圏の先進地域間における共通理解を深め、当該地域で性的健康(セクシュアルヘルス)に取り組む団体の能力を強化することを目的とする。 その際、性的指向や性自認(ジェンダーアイデンティティ)を限定しない。本ネットワークは、HIVと性感染症の感染を減少させるために効果的なプログラムと政策について、提言をしていく。

2010年12月にシンガポールでの会議において、Network Working Group Meetingの組織化が行われた。今回は第2回目の会議となる。参加国・地域は以下の通りである。
  • 日本
  • シンガポール
  • 韓国
  • 台湾
  • 香港
Network Working Group Meeting参加に際して、報告者は公益財団法人エイズ予防財団が蒐集・作成した「List of HIV related community organizations working with Men who have Sex with Men in Japan」の更新作業を協力し、また、本リストに掲載されている団体へのWorking Groupで共有したい事例についてE-mailによる聞き取り調査を行った。
Network Working Group Meetingでは各地域からFocal Pointが集まり、各地域の疫学動向およびプログラム、政策の課題について共有し、共通の課題について議論を行った。今回は2011年-2012年のDANの年間プログラムについて、集中して議論を行った。議論したアジェンダについては、下記の通りである。

  2011年8月28日 16時~19時 Haeundae Centum Hotel
Developed Asia Network Caucus & 2nd Working Group Meeting

Agenda
  • Progress report on Network activity:
  • Network Update form DAN Coordinator
  • APCOM update from Developed Asia Community Representatives
  • Thinking forward- Network: Vision, Mission & Objectives
  • Brief verbal update on activities from country Focal Points
  • Brief discussion on new report from IPPF’s ‘Metropolitan Man’ initiative
  • Presentation and discussion of draft work plan 2011-2012
報告者からは日本の疫学状況および、東日本大震災後のMSMに対するHIV対策の状況などについて、共有を行った。議論した内容については近日中にまとめ、公開を予定している。

6. 会議の成果を国内で還元する具体的計画