HOME >> 資料室 _ 関連学会情報 >> 第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議(釜山)/2011年 >> 参加報告書

第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議参加報告書
 

(特活)アフリカ日本協議会
朴淳夏

第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議に参加して
昨年2010年12月よりICCAP10開催に向けた、ソウルでの日韓ワークショップに参加してきました。ワークショップでは韓国エイズ予防財団をはじめとする、韓国の市民社会のICCAP10への強い意志と、今にも爆発しそうな彼らの熱意を感じ、8か月後に行われる本会議を楽しみに帰国の途につきました。今回その本会議が2011年8月26日より8月30日まで韓国・プサンのBEXCO(べクスコ)で行われました。

開会式はかなりの人数が参加しており、数人の挨拶に加え歌や踊りなどの様々なパフォーマンスが行われました。開会式の最後には目玉であったJYJ(旧東方神起メンバー)が登場し、ミニライブをするなど、項目は盛りだくさんではありましたが、開会式の内容がこの大会の意義やメッセージなどをもう少し盛り込んだ芸術的項目であればよかったと感じました。大会参加者のJYJへの注目度や、話題性はやはり他を卓越するものであったため、これをもっとうまく利用できたのではないかと思いました。

セッションでは「東アジアにおける移民労働者とエイズ治療に関するユニバーサル・アクセス」をテーマにしたサテライト・ミーティングを(特活)シェア=国際保健協力市民の会と(特活)アフリカ日本協議会が主催しました。セッションのチェアパーソンは樽井正義氏、小川亜紀氏、スピーカーは沢田貴志氏、ユスンチョル氏、Brahm氏でした。このセッションは、この日の午後予定外に始まってしまった市民社会の活動家と韓国の警察の衝突により開催が危ぶまれましたが、結局参加者は多く意義深いセッションになり、なによりも他のセッションに比べ周到な準備がなされていたための成功であったと思います。

今回の会議の途中での国際活動家と韓国警察との衝突は、ICCAP10の中で大きな問題となり、極東地域で初めて行われた、韓国でのICCAP開催の意義がかすんでしまうのではないかという危惧を感じました。これはとても残念であり、韓国での市民社会と国家権力間の溝と国際会議の場でのこの騒動は、今後のこのHIVエイズの関する活動において、そして韓国や韓国の活動家にとって、必ずしもプラスに働かないのではないかとももどかしく思いました。芸能やスポーツなど様々な分野で活躍している韓流ブームがこの活動でも巻き起こり、彼らの特有の行動力と「極東のラテン系」の長所を生かし、是非真のリーダーシップを発揮してほしいと願います。

最後にこのような貴重な経験、機会を与えていただきました公益財団法人エイズ予防財団に心から感謝いたします。

ありがとうございました。