平成13年エイズ発生動向年報−総括−
厚生労働省エイズ動向委員会
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HIV感染者の報告数は、1996年以降増加を続け、2001年は過去最高の報告数(621件)となった(図1)。HIV感染者の増加は、日本国籍男性の増加が中心であり、日本国籍女性も緩やかな増加傾向にある(図2)。
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AIDS患者の報告数は、1998年には減少に転じたが、再び増加し、2001年は過去最高(332件、図1)となった。2001年のAIDS患者報告例では、日本国籍男性が66.6%を占め(図3)、推定感染地域は60.8%が国内での感染例であった(図4)。感染経路は、異性間性的接触による感染が41.9%と多いが、同性間の性的接触による感染は27.4%を占め(図5)、増加しつつある。 |
(3) | 2001年の報告例の内、外国国籍例の占める割合はHIV感染者では15.5%、AIDS患者では26.2%であり(図3)、出身地域としては、東南アジアが最も多く、ラテンアメリカがそれに次いでいた。特に、AIDS患者では男性が漸増傾向にあり、外国国籍者に対する対策も強化する必要がある。 |
(4) |
感染経路は、HIV、AIDSともに性的接触による感染が大半であり、静注薬物濫用や母子感染によるものはいずれも1%以下にとどまっている(図5)。しかし、静注薬物濫用による感染の拡大は極めて急速であるため、引き続き監視が必要である。
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報告地は、東京、その他の関東・甲信越ブロックが依然多く、2001年報告例ではHIV感染者の66.0%、AIDS患者の69.6%を占めている。また、HIV感染者は北陸を除く全てのブロックで増加し、特に東京、近畿、東海ブロックでの増加が目立った。AIDS患者では東京、近畿ブロックで増加していた(図6)。 |