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UNAIDS コミュニティ主導報告書

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のマルチステークホルダー特別委員会が2022年12月、最終報告書『COMMUNITY-LED AIDS RESPONSES(コミュニティ主導のエイズ対策)』をUNAIDSプログラム調整理事会(PCB)に提出しました。政府、市民社会組織、ドナーの代表で編成する特別チームが「コミュニティ主導のエイズ対策」と「コミュニティ主導の組織」に関する定義、および検討の成果を反映させた提言を2年がかりでまとめたものです。UNAIDSによると《「コミュニティ主導のパンデミック対策」について国際的な定義が初めて示された》ということですが、報告書は議論の流れを丁寧に報告しているので、逆に最終的な定義がどこに記載されているのかが分かりにくい面もあります。
 結論としては10ページの欄外に*印で示された以下の記述のようです。少し長いのですが再掲しておきましょう。
* コミュニティ主導のエイズ対策に関するマルチステークホルダー特別チームの最終会合の後、定義は次のように修正された。
(a)コミュニティ主導のエイズ対策は、コミュニティを構成する人たちの健康と人権状況の改善に向けた行動と戦略である。コミュニティ自身、およびコミュニティを代表する組織、グループ、ネットワークがコミュニティを構成する人たちのために具体的に情報を提供し、対策の実施にあたる:
(b)エイズ対策に取り組むコミュニティ主導の組織、グループやネットワークは公式・非公式に関わりなく、管理者、指導者、スタッフ、スポークスパーソン、メンバー、ボランティアの大多数の経験や視点、意見を反映し、代表し、コミュニティを構成する人たちに対する透明性の高い説明責任メカニズムを有する実体(entities)である。エイズ対策に取り組むコミュニティ主導の組織、グループ、ネットワークは、政府や商業主義、ドナーからの都合に影響されず、自律的に自らの判断で活動する。すべてのコミュニティベースの組織がコミュニティ主導であるとは限らない。
 UNAIDS公式サイトの特設ページ《Community pandemic response》(コミュニティのパンデミック対策)の前文、および報告書の日本語仮訳を作成しました。

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UNAIDS公式サイトの特設ぺージ「コミュニティのパンデミック対策」の前文の日本語仮訳です。

原文(英語)はこちらでご覧ください。

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UNAIDS コミュニティ主導報告書の日本語仮訳です。

原文(英語)はこちらでご覧ください。

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